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先延ばし魔の頭の中はどうなっているか/ティム・アーバン




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先延ばし魔の頭の中はどうなっているか

講演者:Tim Urban(ティム・アーバン)

ティム・アーバンは先延ばしが理にかなっていないのは分かっていても、間際になるまで始めない癖をどうすることもできませんでした。この可笑しくも洞察に満ちた講演でアーバンはYouTubeへの耽溺から、Wikipediaの迷路、窓の外を眺めたくなる発作を巡りつつ、自分が本当に先延ばししているものが何なのか真剣に考えるように勧めています—時間切れになってしまう前に。

ティム・アーバン : 先延ばし魔の頭の中はどうなっているか | TED Talk

先延ばし屋の脳

先延ばし屋の頭の中で何が起きていて、私たちがなぜそんな風なのか。先延ばし屋の脳とそうでない人の脳には違いがある。

 

先延ばし屋ではない人の脳

 

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理性的意志決定者

 

これに対し、先延ばし屋の脳

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すぐにご褒美が欲しいサル

 

これが両者の違い。どちらの脳にも「理性的意志決定者」がいるが先延ばし屋の脳の場合にはそれに加えて「すぐにご褒美が欲しいサル」がいる。それが先延ばしにどう関わるのか?

万事は順調。こうなるまでは。

 

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「少し仕事しといた方がいいな」「やだね」

 

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理性的意志決定者は何か生産的なことをするという理性的決断をするが、サルはそれが気に入らない。それで舵を横取りする。

  

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サルは舵取りをして欲しい相手ではない。今の瞬間だけに生きている。過去の記憶も未来についての知識もなく気にかけるのはただ2つ。ラクで楽しいことだけ。

 

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脳にもう1人「理性的意志決定者」がいるのはそのためで未来を想像し大局を見ることができ、長期的計画を立てられる。理性的意志決定者はすべてのことを考慮に入れ今自分の為すべきことをやらせようとする。

 

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ラクで楽しいことをするのが理にかなっていることもある。晩ご飯の時や眠る時や余暇の時など両者には重なる部分があり意見が合うこともある。

 

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しかし大局的な判断として難しくてあまり楽しくないことをするのが理にかなう場合もあり、そういうときに対立が生じる。先延ばし屋の場合この対立がいつもある結果に終わる傾向があり、多くの時間をオレンジ色で示した部分で過ごすことになる。やるのが理にかなわないラクで楽しいことだ。私はこの領域を「暗黒の遊び場」と呼んでいる。

 

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暗黒の遊び場は、先延ばし屋がみんなよく知っている場所で遊んでいる場合じゃないときに遊ぶことになる場所。暗黒の遊び場での楽しみは実際に楽しくない。それは得るべきではない楽しみで、罪悪感・怖れ・不安・自己嫌悪といったお馴染みの先延ばしの感覚に満ちている。

 

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問題はサルが舵を取っている状況で先延ばし屋はいかにして青い領域、快適さは劣るが本当に重要なことが起きる場所に移れるかということだ。

 

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実は先延ばし屋には守護天使がいていつも見守ってくれている。それは「パニック・モンスター」とも呼ばれる。

  

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パニック・モンスターは ほとんどの場合、眠っているが、締め切りが迫る、面目を失いそう、職業上の危機といった恐ろしい結末が近づいているとき、突然目を覚ます。重要なのは、それがサルの唯一恐れるものだということだ。

 

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パニック・モンスターが半狂乱になりすぐにシステム全体が大混乱に陥る。

 

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サルがパニック・モンスターを恐れて木の上に逃げ出す。

 

これでようやく理性的意志決定者が舵を取れるようになる。奇跡のように強烈な労働倫理に目覚め、夜通しかけてやらなければならないことをはじめる。

締切の有無 

先延ばしにも2種類ある。締め切り場合先延ばしの影響は短い期間に限定され、パニック・モンスターが登場する。しかし個人事業家や芸術家のような仕事の場合、はじめのうちは締め切りがない。また、仕事以外で大切なことには締め切りのないものがたくさんある。家族に会いに行くとか運動し健康を保つとか人間関係を築くとかうまくいかない関係を解消するとか。

 

先延ばし屋がこういった難しいことをするためのメカニズムがパニック・モンスターだけだと問題がある。締め切りがない状況ではパニック・モンスターは現れないからだ。目覚めさせるものがなく先延ばしの影響が限定されず、いつまでも先延ばしし続けることになる。そのような長期的な類の先延ばしは滑稽で短期的な締め切りのある先延ばしに比べ目に付きにくく語られることもない。通常ひとり静かに苛まれることになり、長期的で大きな不幸や後悔の源になり得る。長期的な先延ばしは自分の人生に対し傍観者のように感じさせる。夢を実現できないことではなく夢を追い始めることさえできずにいることに苛立つ。

 

程度はあれ先延ばし屋でない人なんていない。締め切りと健全な関係を保てているかもしれないが、サルの問題が一番嫌らしいのは締め切りがない時だということに気を付けなければならない。

人生は短い

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最後1つ。これは「人生カレンダー」。それぞれの箱は90年の人生における各週にあたる。そんなに沢山あるわけではなく、おまけに私たちはもうかなり使っている。私たちはみんなこのカレンダーをじっくり眺めてみるべきだと思う。自分が本当に先延ばししていることは何なのか、誰でも何かは先延ばししているはずだから。すぐにご褒美が欲しいサルのことを意識している必要がある。

感想

完全に自分のことで観ていて心が痛かった。特に締切のない場合の先延ばしは、個人的に後悔することが多く辛い。締切のないものを先延ばしにすることによる人生への悪影響を考えると舐めてたら本当に危険だなと思う。まだまだ時間があると考えてると足元を掬われてしまう。自分は簡単に怠ける人種なので毎日「人生カレンダー」を見て自覚する方がいいくらい。そういう意味では動物的で完全にサルだ。自分の性質を理解し、自覚し、そして自分に鞭を打つ強さが必要。いや、本当に。