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ルックスだけが全てじゃない。モデルの私が言うんだから信じて/キャメロン・ラッセル




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ルックスだけが全てじゃない。モデルの私が言うんだから信じて

講演者:Cameron Russell(キャメロン・ラッセル)

キャメロン・ラッセルは自身が「遺伝子の宝くじ」に当たったと認めています。彼女は長身で美しいファッションモデル。下着モデルとしても有名です。しかし外見だけで判断してはいけません。彼女はこの勇気ある 誠実なトークで、 わずか16歳だった自身を非常に魅惑的に作りあげてくれたモデル産業に、皮肉たっぷりの眼差しを送ります。(TEDxMidAtlanticにて)

Cameron Russell: キャメロン・ラッセル 「ルックスだけが全てじゃない。モデルの私が言うんだから信じて」 | TED Talk

 

10年間モデルをやっている。イメージというものは強烈で、しかし同時に表面的なものだ。単に表面的で変えられないものだと分かっていても外見というものは私生活に莫大な影響を及ぼす。私はモデルだからこのステージに立っている。顔立ちがよく、そして白人なのでこのステージにいる。業界用語ではセクシーガールという。今日はよく聞かれる質問に普段と違って正直に答えたいと思う。

どうやってモデルになったか?

いつも「スカウトされたから」と答えるが、これでは答えになっていない。モデルになれた真の理由は、偉大な伝承物をうけとったからだ。受け継がれた伝承物は何かというと、この数世紀の間、私たちの定義する美しさは単に健康、若さ、均整といった生物学的に称賛するよう仕込まれてきた要素だけでなく、長身ですらっとした体型、女性らしさや白い肌なども含むようになった。この様に私に都合良く受け継がれて来たものを使って稼いでいるわけだ。この様に私に都合良く受け継がれて来たものを使って稼いでいるわけだ。「ナオミやタイラ、ジョン・スモールズ、リウ・ウェンなど白人以外のモデルもいるぞ」と言う人もいるかもしれない。実はそうではない。2007年、ニューヨーク大の大学院生が、ランウェイを歩くモデルを一人残らず数えると雇用された677人のモデルのうち白人以外の人種は4%未満の27人だけだった。

大人になったら私もモデルになれますか?

「さあ、それは私が決めることでないし」とまず言ってから尋ねてきた少女たちに訊く。「なぜモデルになりたいの?他にもいろいろなれるじゃない。米国大統領とか次世代インターネットの発明者とか。」こうやって他の選択肢を挙げても「私はモデルになりたいの」と言ったら「だったら私のボスになるといいわ」と答える。私には何の権限もないけれど、米版『ヴォーグ』の編集長やH&MのCEOあるいは次のスティーヴン・マイゼルになれるかもしれない。モデルになりたいというのは「宝くじを当てたい」と言うのと同じ。自分の力ではどうにもならないことであり、キャリアとして成長できるものでもない。

画像修整はしているの?

ほぼ全ての写真が修整されている。でも、それだけではない。皆さんが見ているのは本当の私ではなく、これらは作品であり、ヘアスタイリスト、メイクアップアーティスト、カメラマン、スタイリスト等の専門家をはじめ、彼らのアシスタントやプリプロ・ポスプロ等、皆で作りあげる作品であり「私」ではない。

無料で色々もらえるの?

日常では絶対に使わない20cmのヒールなら余るほどある。地元のケンブリッジでショッピングに行ったとき、お金を忘れてしまったが、欲しかったドレスがタダで貰えた。10代の時、友だちとドライブしていて、赤信号を突っ切ってしまい、警察に止められたが、「お巡りさん。ごめんなさい。」と言うと見逃してもらえた。こういった無料のものは、私自身に関係なく私の外見のおかげで得られる。反対に単に外見のため犠牲を払う人たちもいる。私の住むニューヨークで昨年14万人の10代が所持品検査を受けさせられたが、そのうち86%が黒人かラテン系であり、そのほとんどが若い男性だった。ニューヨークには黒人とラテン系の若者は17万7千人しかいないので、彼らにしてみれば「検査を受けさせられるのか?」ではなく「何回受けさせられるのか?それはいつか?」となる。アメリカに住む13歳の少女のうち53%が自分の体を嫌っていて、17歳になるころにはその値は78%にも上がる。

モデルってどうなの?

質問者の期待する答えというのは「すらっとして髪が美しかったら幸せで有名になれるわ。」だ。私たちはこう答える。「世界中を飛び回り、才能があり情熱を持つクリエイティブな人たちと仕事ができるのは素晴らしいです。」確かに嘘ではないが、真実の半分でしかない。私たちは不安なのだ。なぜ不安なのかと言うと毎日自分の外見を 気にしなくてはいけないから。申し分のない脚や髪、そしてステキな服も着ているが、彼女たちはおそらく世界で一番身体的不安を抱えている。

最後に

「私は運が良かったからこんなに得をした。」、このステージでこんな事を言うのは気が引けた。その一方、こう付け足すのも簡単な事ではない。「だからと言っていつも幸せなわけではないの。」でも一番難しかったのは私たちの受け継いできた性別と人種の抑圧を話す事だった。それによって特に恩恵を受けているのが私自身だからだ。しかし、このステージに上がれて幸せで誇りにも思う。今日ここで話せて良かった。

感想

タイトルの「ルックスだけが全てじゃない。モデルの私が言うんだから信じて」が、この講演内容をみても理解できなかった。なぜなら講演者はどう考えてもルックスで得しまくってるから。たしかにすべてではないかもしれないけど、かなり得してる。本人はそれを自覚して語っているが、タイトルはおかしいんじゃないかと思った。モデルという仕事の大変さはいろんなところで語られてて結構な人が知ってるはず。ただ大変なのはモデルという職業であって、モデルではないルックスが良い人はやっぱり得でしょう。モデルにならなければいいだけ。ただ近年ルッキズムに厳しくなってきて、この流れは今後さらに加速していく中、職業としてのモデルがどうなっていくかということに興味がある。講演者からも感じるが見た目がいいことにより罪悪感を持ってしまうのも可哀想な話で、そういう世の中が良いとは到底思えないけどどうなるんだろう。