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幸福と成功の意外な関係/ショーン・エイカー




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幸福と成功の意外な関係

講演者:Shawn Achor(ショーン・エイカー)

私たちは幸福になるために努力し成功しなければならないと思っていますが、逆だとしたらどうでしょう? このTEDxBloomingtonでの目まぐるしくも楽しい講演で心理学者のショーン・エイカーは、幸福は実際生産性や成功の可能性を押し上げるのだと言っています。

Shawn Achor: ショーン・エイカー 「幸福と成功の意外な関係」 | TED Talk

ポジティブ心理学

ポジティブ心理学が指摘するのは、平均的に過ぎないものを研究していたら平均的なものにしかなれないということだ。ポジティブな異常値を消してしまうのはなく、むしろ積極的になぜか問うべきだ。ある人たちの能力はなぜ突出しているのか研究すれば、みんなを平均まで引き上げるだけでなく、自分の会社や世界中の学校の平均自体を引き上げる方法が分かるかもしれない。

 

ニュースを見ていると、その大半はポジティブでなくネガティブなものだ。ニュースの多くは殺人や汚職や病気や自然災害のような話である。そのため脳は現実はネガティブなことばかりだと思い込む。これにより分かるのは、必ずしも現実が私たちを形作るのではなく、脳が世界を見るレンズによって私たちの現実は形作られるということだ。そのレンズを変えれば自分の幸福を変えられるばかりでなく、あらゆる学習や仕事の結果を変えることもできる。

ハーバード大学での研究

ハーバード大学に入学したとき、生徒は皆それを名誉に思い、興奮していることだろうと思っていた。周りが自分より頭のいい人ばかりでも、そこにいること自体を幸せに感じるだろうと。しかし必ずしもそうではないことに気がついた。問題を抱えている学生のカウンセリングを頼まれた時にやった調査や指導で気づいたのは、ハーバードに入るという成功にはじめは幸せを感じていても、2週間も経つと頭を占めているのはハーバードにいられるありがたみでも哲学や物理の勉強のことでもなく、競争や勉強の重荷、厄介な問題、ストレス、不満といったことだ。

 

「ハーバードで幸福の研究をするなんて、時間の無駄じゃないの?ハーバードの学生でいてどうして不幸に思えるのか分からない」と友人に質問された。この質問は、人の幸福の度合いがその人の周囲の環境を見て言い当てられるものと仮定しているが、実際には周囲のことがすべて分かったとしてもその人の長期的な幸福について予想できるのは10%くらいで、あとの90%は周囲の環境ではなく、脳が周囲の環境をどう処理するかにかかっている。そして私たちが幸福と成功の法則を変えられれば、私たちにできることが変わり、現実を変えることもできる。私たちの発見は仕事での成功について、IQによって予測できるのは25%だけで残りの75%は楽観の度合いや周りからのサポート、ストレスを脅威ではなく挑戦と受け取る能力にかかっている。

ポジティブ脳

病気がないのが健康ではない。健康になるためには幸福と成功の法則を反転させる必要がある。ほとんどの企業や学校で考えられている成功の法則は「一生懸命がんばれば成功できる。成功すれば幸せになれる。」というもので、これは多くの人の子育てやマネジメント法、動機付け方法の基礎になっている。

 

これの問題は科学的に間違っており逆である。第一に成功するたびに脳がするのは、成功の定義を再設定するということだ。良い成績を取ればもっと良い成績を取る、良い学校に入ったらさらに良い学校に入る、良い仕事に就いたらさらに良い仕事に就く、販売目標を達成したら目標をさらに上げる。幸せが成功の向こう側にあるのなら脳はいつまでもたどり着かない。私たちがしてきたのは、社会が一体となって幸せを認知できる範囲外に追いやるということで、それは私たちが「成功したら幸せになれる」と考えているからである。

 

現状へのポジティブさの度合いを引き上げられれば、その人の脳は「幸福優位性」を発揮し始める。つまりポジティブな脳は、ネガティブな脳やストレス下の脳よりもずっと良く機能するということだ。知能が上がり、創造性が高まり、活力が増大する。ポジティブな状態の脳は、ネガティブな状態の脳より31%生産性が高くなり、販売で37%成績が上がる。ネガティブやニュートラルでなくポジティブなときに医者は19%早く正確に診断するようになる。これは法則を反転させられることを示していて、現状に対してポジティブになることさえできれば、脳はより熱心に速く知的に働き、その結果としてより成功するようになる。

 

ポジティブなときに脳で増加するドーパミンには、2つの役割があり、幸福感を引き起こすだけでなく、あらゆる学習機能をオンにして世界に対して違ったやり方で適応できるようにする。

脳のトレーニング

脳がよりポジティブになるよう訓練する方法を私たちは見つけた。ほんの2分半でできることを21日続けるだけで 脳の回路を書き換えて、より楽観的でより成功するように脳が働くようになる。ありがたく思うことを毎日新たに 3つ書くというのを21日間続ければ、それを終える頃には世の中にネガティブなものではなく、ポジティブなものをまず見つけようとするパターンが身につく。

 

過去24時間のポジティブな体験を日記に書けば、脳がそれを追体験することになる。運動は行動が大切であることを脳に教え、瞑想は私たちが複数のタスクを同時にしようとして陥る文化的なADHDを克服して手元にある1つのタスクに集中できるようにする。このような活動をすることで体同様に脳もトレーニングできる。そして幸福と成功の法則を反転させ、ポジティブな波紋を広げるだけでなく、本当の革命を生み出すことができる。

感想

とにかくポジティブになれるように自分を洗脳すればいいらしい。こういうことを素直にやるのが幸せに近づくことなのかもしれないけど、21日間ありがたく思うことを3つ書くとかは正直したくない。ポジティブ脳的な似たような話はたくさんあるけど、結局のところポジティブに考えられるのもある程度は持って生まれた才能のような気がしてる。