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シングルストーリーの危険性/チママンダ・アディーチェ




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シングルストーリーの危険性

講演者:Chimamanda Ngozi Adichie(チママンダ・アディーチェ)

我々の生活や文化は数々の話が重なり合って構成されています。作家のチママンダ・アディーチェは、どのように真の文化的声を探しだしたのかを語り、ある人間や国に対するたった一つの話を聴くだけでは、文化的な誤解を招く可能性があると指摘しています。

Chimamanda Ngozi Adichie: チママンダ・アディーチェ: シングルストーリーの危険性 | TED Talk

シングルストーリー

物語のシングルストーリー

子供の頃、いつも登場人物が白人しかいない本を読んでいて、本の中の登場人物とはすべて白人でないといけないと思い込んでいたが、黒人の作家の作品に出会うことで自分のような外見の人間も登場人物になれると知った。

少年のシングルストーリー

父は大学教授で母は会社の理事の普通のナイジェリアの中流階級出身の彼女は、住み込みで手伝いに来ていた少年について、母から教えられた「彼の家はとても貧しい」というイメージを持っていた。ある日、少年の村に行き、彼の母親が少年の兄が編んだヤシの葉の素敵なバスケットを見せてくれた。彼女は驚き、彼らに抱くイメージが変化した。彼らについて貧乏だとしか聞いてなかったので、それ以外のことと彼らを結びつけることが彼女にはできなかった。

アフリカ人のシングルストーリー

アメリカの大学に進学した時、ルームメイトがアフリカ人の彼女に抱いた感情は憐れみだった。ルームメイトのアフリカのイメージは「アフリカの悲劇」で、憐みより複雑な感情はなく、人間として対等に見られていなかった。未開の部族かのように思われていた。

シングルストーリーの問題点

シングルストーリーは固定観念を作りだす。固定観念の問題は忠実でないことではなく、不完全だということだ。ある話を“唯一の話”に変えてしまう。シングルストーリーの結果は人間の尊厳を奪い、我々人間の平等の認識を困難にし、我々の類似点よりも差異を強調する。

 

ナイジェリアに帰省すれば、インフラや政府の問題点だけでなく、元気な人々の驚くべき回復力も感じることができる。我々がシングルストーリーを退けて、いかなる場所にもシングルストーリーなど無いと気づいたとき、一種の理想郷を取り戻せる。

感想

ナイジェリア出身の講演者が自身の体験を通してシングルストーリーの危険性について話す。シングルストーリーとは簡単に言えば偏見のことだ。誰しも「あること」について1つのストーリーしか知らなければ、そのストーリーが「あること」についてのすべてになってしまう問題を指摘する。

 

アメリカのルームメイトや大学の教授がアフリカに対して持っていたシングルストーリー、逆に幼少期のお手伝いの少年やメキシコに対して講演者である彼女が持っていたシングルストーリーを例に出しながら分かりやすく説明する。

 

誰しも気を抜くと知らないうちにやってしまうことだと思う。偏見を持たずにいろんなことに接しようとするけど、どうしても元々抱いていた印象に引きづられてしまうのは否めない。自分の勝手な印象で話してしまうと話し相手を不快にしてしまうこ可能性が高いので、とりあえず聞きかじり程度のよく知らないことに関しては全くわからないというスタンスでいるのが安全だと思った。